社内ポッドキャストのススメ

◆ はじめに

皆様、ポッドキャスト好きですか?私は好きです。

何を隠そう、IT 業界でちゃんとやっていこうと後押ししてもらったのは、かの有名なポッドキャストでした。 なので、ずっと自分自身でもポッドキャスト配信をやってみたかった。 でも、全世界への配信は怖い…ハードル高い。 じゃあ社内ポッドキャストならいけるんでね?という単純な思考でやることにした。 (あと、コロナ禍で家にずっといたので暇だったというのもある)

◆ 準備

準備といっても特別なことはあまりなかった。

# 機材

PC、マイク、録音ソフトがあればおわり。 マイク関連は凝りだすときりがないので、自分が気にならない音質で録音できればそれでよいと思う。 私の PC は ThinkPad X1 Carbon なんですが、PC マイクだと音質が良くなかったので奮発して用意した。 同僚の MacBook Pro だと PC マイクでもめちゃめちゃ音質良かったりしたので、必要に応じて。

ちなみに今の構成をさらしておく。

総額 3 万くらいかな。結構した…。

# 録音編集ソフトウェア

録音と少しばかりの編集ができれば良かったので、昔使ってた、かつ某有名ポッドキャストのパーソナリティの方からのアドバイスで Audacity を採用。

録音だけであれば、Mac ユーザーは QuickTime Player で事足りると思う。

# ネタ帳

話の骨子として必要。今回、インタビューみたいな形式のポッドキャストにしたので、進行もしやすかった。Google ドキュメントで箇条書きしただけのやつで問題なし。

# 熱い気持ち

これがあれば全て乗り越えられる…。

◆ 収録

録音は、各自がそれぞれ自分の音声を録音する形にした。その方が音質が保たれるかつ編集もしやすいみたい。 録音ミスだけは注意を。もう一度同じ話をする元気はない。

◆ 編集

「頑張らない」。まじでこれに尽きる。 弊社、某有名ポッドキャストのパーソナリティの方がいるんですが、その方からアドバイスされました。(2回目) 継続して配信していくことが一番の宝。そう、継続が辛くなってくる作業は、マジでダメ。

現在、6 回ほど配信をおこなっているんですが、1、2回目の編集はめちゃくちゃ頑張ってやってました。 1 時間程度の尺だったんだけど、編集に 8 ~ 10 時間くらいかけてやってて、ちょっとした雑音を消したり、間が長すぎるから削ったり、それはもう大変だった。辛い…。 しかも、それだけやっても、配信音源のクオリティってそんなに変わらないんですよね。きいてくれる人もそんなに差を感じていないという…。

編集の追及は、自己満足の世界。苦じゃない人、気になる人はやれば良い。 最低限の編集で人に聴かせられるレベルのものは作れるので、それで良しと個人的には思います。 てか、ぶっちゃけ、いい機材(マイク等)にしたほうがクオリティは上がる。

# いつもやっている編集方法

じゃあお前どんな感じで編集してんじゃい、って言われそうな気がするので、ざっくりと編集方法を書いておきます。

  1. 個々に録音した音源ファイル( wav でも mp3 でも)を編集ソフト Audacity で読み込む
  2. 読み込んだ音源ファイルのトラックをモノラルにする(結局モノラルにするのでやっているだけ)
  3. 各音源に全体的にノイズ音(サーっていう音とか)が入っている場合、ノイズ音をサンプリングして、ノイズを除去する(エフェクト->ノイズの低減からできる)
  4. 無音部分の切り詰めを行う(エフェクト->無音部分の切り詰めからできる)
  5. 全通しで聴いて、気になる部分があればカットする
  6. mp3 で出力する

これだけ。全通し聴くのに時間がかかるくらいで、1 時間くらいのものなら、2 時間もあれば終わる。

◆ 配信方法

社内ポッドキャストなので、全世界に公開はできない。なので、Google ドライブに編集後の mp3 を格納し、それを聴いてもらってる。 あと、弊社だと Google Site も使えたので、ホームページっぽいものを作ってそこからも聴けるようにしている。

ただ、これだけだと誰も聴いてくれないので、社内のチャットツール等で宣伝はするようにしている。 最初はどんな反応がくるか、びくびくしてたけど、意外とね社内の人たちは優しくて暖かい。いきなり全社が怖ければ、仲間内だけで聴いて楽しむのも良いかもしれない。

◆ 良かったこと

優秀な人と話を聴くと自分のためになる

自分の視座が高まるというか、色々な人の意見が自分の中に取り込まれていくというか、そういう成長している感があった。おそらく、話す内容を事前にちゃんと作りこんでいる、そしてそれをもとに声に出して会話する、あと編集するときに何回もきく、ってのが学習として凄く有効に働いたんだと思ってる。なので、自分自身が成長したテーマ等でポッドキャストとかの活動をすると、良い学習になるんじゃねーかと思った(雑

社内での自分の武器になる

すごくウェットな話にはなるのですが、社内の人からの認知が高まる。あーあのポッドキャストやってる人ね、って感じで。あと、内容的に現場の優秀な人がどんなこと考えてやってるのかってのにフォーカスして話をしていたりしたので、経営層からも一定の評価をもらえた。現場の率直な意見って、直接はききづらいみたい(というかストレートに入ってこないというか)。

◆ 悪かったこと

あんまりない。強いていえば、継続と人のアサインが大変くらい。

◆ まとめ

やりたい気持ちがあれば、ポッドキャストは良いぞ。世界が変わるぞ(大げさ)。